うさぎどんの日記

主に読書メモ、考えたことを中心に書きます

【読書メモ】ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか

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■グローバリゼーションとは
 簡単に言うと、ある地域で成功したことを他の地域にも広げること
 現在の中国はこれを国家レベルで行っており20年計画で今のアメリカを目指している

■ビジネスにおいての正しい原則
 ①小さな違いを追いかけるより大胆にかけたほうがいい
 ②出来の悪い計画でも無いよりはいい
 ③競争の激しい市場では収益は消失する
 ④販売はプロダクトと同じくらい大切だ

Googleはゼロから1を生んだ企業の好例
 検索分野においてYahoo、Microsoftを完全に引き離して独占を築いた

■独占企業はカネ以外のことに集中できる
 グーグルのモットーは「邪悪になるな」だ
 つぶれることを恐れずに倫理について真剣に考える余裕がある
 逆に競争企業はカネばかりに目が向いてしまう

■独占企業の特徴
 ①ビジネスのいちばん根本的な優位性
  それがあれば自社のサービスを模倣されることはない
  2番手より10倍は優れていないといけない
  10倍すぐれるためには全くあたらしいものを作るほうが早い

 ②ネットワーク効果
  利用者の数が増えるにつれ、より利便性が高まるのがネットワーク効果

 ③規模の経済
  規模が拡大するとさらに強くなる

 ④ブランディング
  強いブランディングは独占への協力な手段となる

■独占を築く
 ・小さく始めて独占する
  どんなスタートアップでも非常に小さな市場からスタートするべき
  失敗しても小さくすむ。
  小さいほうが大きいよりも支配しやすい
  理想の市場は少数の特定ユーザーが集中していながらライバルがいない市場

 ・規模拡大
  ニッチ市場を創造し支配したら次は関連する少し大きな市場に徐々に拡大してゆくべき
  アマゾンは最初は本からスタートし、ビデオ、ソフトウェアと拡大していった

 ・ラストムーバーになる
  特定の市場で一番最後に大きく発展してその先何年何十年も独占利益を受けるはおういい

■人生は宝くじではない
 完璧な準備あるところに勝利は訪れる。人はそれを幸運と呼ぶ

■お金の流れを追う
 ・一握りのスタートアップがその他全てを大幅に上回るリターンをたたき出す

■隠れた真実
 ・カジスキーは人間の目標を3つに分類した
  ①最低限の努力で遂げられる目標
  ②真剣に努力しないと遂げられない目標
  ③どれほど努力しても遂げられない目標

 ・隠れた真実の例
  - エアビーアンドビー:信頼できる相手に空き部屋を貸し出すことを可能にした。
  - ウーバー:送りたい人と送られたい人を繋げた

 ・隠れた真実の見つけ方
  - 隠れた真実は「自然が語らない真実」と「人が語らない真実」の2種類ある
  - 他にだれも見ていない場所に秘密が存在する

 ・隠れた真実を見つけた場合
  - 完全に常識として通用するもので無い限り、みんなに打ち明けるのは賢いやり方ではない
  - 会社の人間(共犯者)だけに伝えるべき

■ティールの法則
 ・スタートアップに関わる全ての人(弁護士、会消しなどは例外)はフルタイムでなければならない
  - 固定給をもらうだけの(ストックオプションがない)人とは利害が一致しないことが多い
  - なのでコンサルとかはいれないほうがいい

 ・利害を一致させるにはストックオプションを配布するのが一番いい

■マフィアの力学
 ・ペイパルは最初から固いつながりのある場所にしようと思っていた
  - 絆が強いほど、居心地がよく仕事もはかどるし、それ以降のキャリアもうまくいくと考えた
  - そのため一緒に働くことを心から楽しんでくれる人たちを雇うことにした。
  - 才能ももちろん必要だが、それより、ほかでもない僕たちと働くことに興奮してくれる人を採用した。
  - それがペイパルマフィアの始まり

 ・役割をはっきりさせる
  - 役割をはっきりさせると対立が減った
  - 社員が同じ仕事を競うときに争いが起きる
  - 社内の平和こそがスタートアップの生き残りに必要なものだ。
  - スタートアップの失敗を聞くとライバルに負けたに違いないと思われがちだが、実は内部闘争によって失敗することが多い
  - 直接の死因が派院だとしても本当の原因は自分の中に隠れている

■人間と機械
 ・これから先必要とされる仕事
  - 人間を元気付ける仕事がこれから価値が出てくる
  - 機械は人間を補完するものであって超えることはできない

■エネルギー
 ・答えをだすべき7つの質問
  ①エンジニアリング
   段階的改善ではなくブレークスルーとなる技術を開発できるか
  ②タイミング
   このビジネスを始めるのに、今が適切なタイミングか
  ③独占
   大きなシェアがとれるような小さな市場から始めているか
  ④人材
   正しいチーム作りができているか
  ⑤販売
   プロダクトを作るだけではなく、それを届ける方法があるか
  ⑥永続生
   この先10年、20年と生き残れるポジショニングができているか
  ⑦隠れた真実
   他社が気付いていない、独自のチャンスを見つけているか