【読書メモ】採用基準
<誤解される採用基準>
■思考力=思考スキル+思考意欲+思考体力
・コンサルに向いているのは、思考スキルが高い人ではなく、考え尽くすことのできる人
・思考スキルは後から学べる
└ロジックツリーなどのフレームワーク思考のこと
・意外と体力が重要になってくる。考えるのはすごく気力と体力を使うので、体力が必要になる。
■マッキンゼーでの「頭の良い人」とは構築ができる人
・構築型能力とは、課題に対して絶大なインパクトを与えるような仮設を打ち出すことのできる人。
・分析力、理解力、洞察力が高いだけでは頭が良いとはいえない。なぜなら、問題解決するための仮設構築ができないと問題は解決されないから。
└分析や問題点を洗いだすだけで満足しないこと
・分析は掘り下げる作業であり、そこから解決に向けた仮設構築が組み上げる作業
<リーダシップ>
■なぜリーダシップが必要か
・世の中の問題は複雑でさまざまなスキルが必要になってくる、そのため自分自身のスキルだけではたいてい解決できない。しかし、その足りないスキルを持っている人は世界にいくらでもいる。その人たちをうまく巻き込むことで問題は解決できる。その巻き込みにはリーダシップが必要。
■問題解決するために必要なのは、リーダシップ
・問題解決のリーダシップとは、プロセスをうまく回すためのスキルというよりかは、アウトプットの質そのものの向上を追求するためのスキル
■メンバーがリーダーについていくには、メンバーがどれだけ目標を達成したいとおもっているかにかかっている
■リーダーがすべき4つのこと
①目標を掲げる
・人は目標があれば辛いことも頑張れる。
・この技術で世界を変える、五年後に業界1位になるなどのわくわくするゴールを立てる
②先頭を走る
・誰かの背中を見ることは楽
・先頭のスピードが全体のスピードを決めてしまう
・最初の一人になる、先頭に立つ
・結果がうまくいかないことも含めて、リスクを引き受ける覚悟があり、恥をかく損をする可能性も受け入れる
③決める
・自分がリーダーだったらこうするというスタンスで意見を言う
④伝える
・全員が同じ方向に向かっているはずでも、ちゃんと定期的に言葉で伝えないとズレが生じてくる。
■リーダシップの学び方
リーダシップとは、スキルでもあるが、問題が起きた時にそれとどう向き合うかの「気持ちの持ち方」でもある
①バリューを出す
・会議に出たら発言(バリュー)をする
└逆に発言をしない人はバリューを発揮していない
・今日はどんなバリューを出したかを振り返る
②ポジションを取る
・ポジションをとるとは、「自分が意思決定者だったらどう決断をするか」という意味。
・自分の立ち位置をすぐに決める
・そうすることでフィードバックが帰ってくるので、まずはポジションを取る
└逆にポジション取りが遅いとフィードバックが何もないので改善すべきことがわからない
③自分の仕事のリーダーは自分
・任された仕事のリーダーは自分なので、自分で決めること
└これは任せた人にもリーダーだと自覚させることが大事
④ホワイトボードの前に立つ
・自分から進行をする
■グローバルで必要なリーダー
・海外で雇った開発、営業、マーケの方々を率いて事業を進められるリーダー
・海外先で買収した企業の人たちとともに、事業計画や問題解決のプロセスを率いていけるリーダー
■組織、チームにおいて重要なのは、一人のリーダーシップではなくリーダーシップの総量が大事
・現状を変えられるのは、スーパースターではなく、日常でおきるあらゆる課題にたいして地道に主導するリーダーシップの総量が一定以上増えること
■リーダシップで理解しておくこと
①だれでも使える
②だれでも学べる
■リーダシップを発揮する例、発揮しない例
何か問題が発生したときに、解く人は誰であれ、「こうやったら解決できるのでは?」と案を出すのがリーダシップ
逆に、「それを解決するのは、誰の役割か」と考えるのはリーダシップではない
日常には大小のリーダシップを発揮する場面が、多数あるので、常日頃リーダシップを発揮するトレーニングを積んでおくこと。
小さなリーダシップを発揮できない人は大きなリーダシップを発揮することはできない。
■リーダシップを身に付ければ自分の人生をコントロールできる
運転に例えると運転手がリーダシップを発揮している。運転するほうが大変だが自分でハンドルを握っているのでコントロール可能。一緒にのってる人は楽だがコントロールが効きにくい