【読書メモ】エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
【捨てる】
■成功するためには何かを捨てること
・肝心なのはどの問題を引き受けるかであり。全てを解決しようとはしないこと
【時間をとる】
■集中とは「集中できるスペース」を確保すること
・リンクトインのジェフワイナーは毎日2時間の空白の時間を作っている
→自分のための時間を確保することで人生の主導権を取り戻せたという
・マイクロソフトが忙しさのピークにあったときも、ビルゲイツは年に2回程時間を作って1週間仕事を離れた
→その間大量の本や記事を読んだりしてこれからのことを考えていた
【本質を見る】
■大局を見ることで本質を見抜く
・ささいなことに気をとられすぎると、大局を見失う。何をするときも、優れたジャーナリストのように本質を見抜く目を持たないといけない
→問題が起きたとき、本質を常にみれるかが大事
■ジャーナリストの目(本質を見る目)を付けるためのトレーニング
・毎日日記を付ける
ー毎日付けていると日々の変化は少ないが数ヶ月単位で見てみると何かしらの変化があることに気付ける
ーポイントとしては書きすぎないこと
【遊び】
■遊びが大切な理由
①選択肢を広げてくれる
それまで気付かなかった可能性や思いがけないつながりに気付かせてくれる
②ストレスを軽減してくれる
ストレスは生産性を下げ、好奇心や創造性の働きを弱める
③脳の高度な機能を活性化させる
・予測、委譲、決断、分析などの実行機能に良い影響を与える
・コロンブスは遊んでいるときに地球がまるいこと思いついた。
・ニュートンはぼんやりと心を遊ばせているときに気から落ちるリンゴを見て万有引力の着想を思いついた。
・モーツァルトは寝ているとき以外はつねに遊んでいた
・アインシュタインは実験という行為こそ、精神が遊びを求めている何よりの証拠だと考えた
【睡眠】
■睡眠の大事さ
・優秀な人はみんなよく眠る
・眠ると創造的になれる
・睡眠は仕事の効率を上げる
・一時間多く眠れば数時間分の生産性が手に入る
【取捨選択】
■「絶対にやりたい!」か「やりない」かの二択にすること
・やるの基準を厳しくすること
・絶対にイエスと言い切れないなら、それはすなわちノーである
■チャンスが来たときに正しく選別する3つの方法
①そのチャンスについて記述する
②考慮するに値するチャンスの「最低限の基準」を3つ書き出す
③考慮するに値するチャンスの「理想の基準」を3つ書き出す
②と③を全て満たしているものだけが、考慮に値するチャンス
【目標設定】
■本質的な目標
・「ニューオリンズの下9地区に住む世帯のために、低価格で環境にやさいく、災害に強い家を150戸建設する」
→具体的でリアル、リアルだから心を動かす。達成をどうやって測定するのかも明確。
【拒否すること】
・ピータードラッカーは「ノーと言える人は仕事ができる」と考えていた
■断り方
・引き受けたときに何を失うかを考える。そうすることで中途半端なイエスは言えなくなる
・断り方のレパートリーを増やす
ーとりあえず黙る
ー代替案を出す
ー予定を確認して折り返す
ー自動返信メール
ーどの仕事を後まわしにしますか?
→仕事を頼まれたときに有効
ー冗談めかして断る
→「絶対無理!」とかいう
ー肯定を使って否定する
→例えば「どうぞ僕の車を使ってください。キーをおいて置きますね」といって運転を断る
ー別の人を紹介する
ゆっくりとイエスを言い、すばやくノーと言う
【過去の損失を切り捨てる】
■上手にやめるテクニック
・持っていないふりをする
→まだこれを持っていないとしたら手に入れるのにいくら払うのか?、どれくらいの価値があるのか?と考える
・第三者の意見を聞いてみる
→自分に合わないことにとらわれているときは、他人の冷静な意見を聞いてみたほうがいい。何の利害のない立場からのアドバイスは、執着を断ち切るのに役立つはず
・ゼロベースで考える
→今の時間の使い方を一旦忘れて、何も予定のない状態にする。そして今日たるべきことをゼロから考える
・試験的にやめてみる
→今やってることを試験的にやめてみて不都合があるかを試してみる
【編集 〜余剰を削り、本質を取り出す】
■本当に重要なことは山ほどある仕事の中の1つや2つ
■編集の4原則を知る
①削除する
決断の本質は削ることにある。
②凝縮する
言いたいことを最大限明確に簡素に言えているかが大事
無駄を減らすことで結果に対する呼応堂比率を減らすことが凝縮の目的
③修正する
④抑制する
【線引き 〜境界を決めると自由になれる〜】
■プライベートとの線引きをすること
・一度でも例外を許してはいけない。例外を許すとその後もずっと例外だれかになってしまう・
・出世の妨げや仕事を失うリスクもあるが、それでも人生でもっとも大事なものを選べなくなるよりはマシ
【バッファをもつ 〜最悪の事態を想定する〜】
■確実に言えるのは、世の中に確実なことはないということ
・何が起きてもいいように予め備えておいたほうがいい。
・そのためにバッファをとっておく
■うまくいかないことを前提に徹底的に準備をしていた
・「ビジョナリーカンパニー4 〜自分の意志で偉大になる〜」の中で紹介されているコリンズらは苦難にも負けず成功する企業の秘密を探るため、2万社以上を対象に調査を行った。そのうち苦難を乗り越えて圧倒的な成長を手に入れた7社があった。この7社はやってくる苦難を予想していたわけではない。不足の事態が起こるという事実を知っていただけだ。うまくいくことを前提にせず、何が起きてもいいように徹底的に準備していたのである。
■見積もりは1.5倍で考える
・人は周囲により良く見せたいがために見積もりは短く見積もってしまう
・それを回避する方法は自分が見積もった時間を、つねに1.5倍に増やして期日を設定すること
【削減 〜仕事を減らし成果を増やす〜】
■短時間で成果を上げたいなら「ボトルネック」を探せばいい
■ボトルネックを特定する
・仕事をやり遂げる上で邪魔になるものは何か?それを全てリストアップする
・目標達成の上で邪魔する行動はそれがどれほど前向きな行動でも疑ってかかること
■邪魔なものを取り除く
・「完璧を目指す」より「終わらせることが大事」という考え方にかえること
【前進 〜小さな一歩を積み重ねる〜】
■人間のモチベーションに対してもっとも効果的なのは「前に進んでいる」という感覚
・小さくても全身している手応えがあれば、未来の成功を信じられる。そのまま進みつづけようという力になる。
■人の意欲を高める2つの主要因と、最近発覚した新たな要因
①達成
②達成が認められる
★日々のささやかな進捗
■完璧をめざすよりまず終わらせろ
・小さなことに気をとらわれず「本質をやり遂げろ」という意味
■早く小さく始める
・できるだけ早い時期に着手し、軽い負担で終わらせること
■進捗を目に見える形にする
・ゴールに近づく様子が目にみえるのは、うれしいものである。それはいくつになっても変わらない
【エッセンシャル思考のリーダーシップ】
■人材の選別にこだわり抜く
・間違った人を雇うくらいなら人が足りないほうがずっとまし
・間違った人をあまりに多く雇うと、ガイ・カワサキの言う、「無能の連鎖」が起こる。だめな社員がだめな社員を呼び、かつては優秀だった会社がすっかり落ちぶれてしまう
■メンバーの役割を明確にする
・各メンバーの役割をとことん明確にして、あいまいな言葉は使わない。
・全員が自分の役割を完全に理解して、自分以外の人の役割も全て把握できるようにする
■最優先の役割を一つだけ選べ
・PayPalのピーターティールは社員達に「最優先の役割をひとつだけ選べ」と言い、それ以外の仕事はするなと指示する。